熱傷(やけど)
熱傷(やけど)
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 皮膚が赤く、痛みがある
- 水ぶくれができた
このような症状やお悩みがある方は当院にご相談ください。
熱傷(やけど)とは?
やけどは「熱傷」の通称です。
体温よりも高温の物質に接触する、赤外線や電撃などにより体組織が高温になることでやけどを起こします。
高温に接すると短時間でやけどを起こしますが、比較的温度が低いものでも長時間接触すれば、やけどを起こす低温熱傷の危険があります。カイロやアンカ・湯たんぽなどで長時間接触すると起こります。
熱傷(やけど)の症状
やけどの重症度は、やけどの深さや範囲によって判断されます。
やけどの深さによる分類は、1~3度熱傷に分けられます。
1度熱傷は、皮膚の表皮というごく浅い部分のやけどです。皮膚が赤くなり痛みをともないますが、数日~1週間程度でほぼ跡形もなく治ることがほとんどです。
2度熱傷は皮膚の真皮層まで障害された状態です。赤くなるだけでなく、水ぶくれができます。1度熱傷より強い痛みをともなうことが多く、完治まで2~3週間またはそれ以上かかります。やけどが深い場合は、やけどのあとが残ります。
2度熱傷は時間の経過とともに、3度熱傷に移行する場合があります。
3度熱傷は皮下組織まで障害された状態です。3度熱傷になるとかえって痛みを感じにくくなります。3度熱傷は治ってもやけどのあとが残ります。また完治までに相当数の日数が必要です。
熱傷(やけど)の原因
最も多いのは、熱湯や火炎、高温の物体に触れることで起こる「温熱やけど」です。
ほかに、雷や電流に触れることで起こる「電撃やけど」、酸やアルカリの物質に接触して起こる「化学やけど」、40~55℃程度のそれほど高くない温度の熱源に持続的に触れて起こる「低温やけど」などがあります。広義には「日焼け」もやけどに含まれます。
熱い飲み物をこぼしたり、熱をもった調理器具、暖房器具などにうっかり触れて起こることが多いようです。子供では、電気ポットや炊飯器の蒸気に触れてやけどする事故が多くなっています。低温やけどの原因となりやすいのは、使い捨てカイロ、就寝時に布団の中に入れっぱなしにした湯たんぽ(電気あんか)などです。
熱傷(やけど)の治療法
•I度やII度の浅いやけどの場合は、受傷部を十分に冷却したあとに、ダメージを受けた部位の乾燥を防いで炎症の改善を図るため、塗り薬や受傷部を覆う“創傷被覆材”などを使用した治療が行われます。
•II度の深いやけどやIII度のやけどの場合もまず皮膚を清潔にして塗り薬や受傷部を被覆材で覆います。しかし、皮膚の再生が期待できないケースも少なくありません。そのため、最終的にはダメージのある皮膚は切除し、広範囲にわたる場合には皮膚を移植する治療が必要となります。いずれの場合もやけどの治療としては感染の予防が非常に重要です。そのため、どの重症度であっても日々傷の処置をして、受傷した皮膚を清潔に保つことが必須となります。