手湿疹(手荒れ)
手湿疹(手荒れ)
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 手や指がカサカサしている
- 皮膚が割れてしまい痛い
- 手に小さな水ぶくれや湿疹ができる
- ごわごわして皮がむける
このような症状やお悩みがある方は当院にご相談ください。
手湿疹(手荒れ)とは?
手湿疹(手荒れ)とはり手にできる湿疹や炎症の総称で、手のひらや、手の指、手の甲、手首が荒れて赤みのある腫れや、かゆみ、ひび割れ、カサカサ、皮がむける、ぷつぷつ水疱のようになっている状態のことです。 かゆみを伴う場合もあります。 手湿疹(手荒れ)は水を扱った家事や仕事(飲食店、美容院、病院、介護施設などにお勤めの方)などで、手洗いが多く、洗剤をよく使う方は、手荒れを起こしやすくなります。 手荒れは手洗いのときに水やお湯に触れること、洗剤に含まれる物質による多いですが、 そのほかにもゴム手袋、プラスチック、ゴム、金属などさまざまな物質との接触が原因となります。 また、炊事や洗濯などををする主婦に多いため、主婦湿疹と呼ばれる場合もあります。
手湿疹(手荒れ)の症状
一般的に利き手の指先や爪の周りなどから皮疹が現れ、やがて手全体に広がっていきます。皮膚症状は軽度な紅斑や乾燥などからはじまり、刺激が長期間に及んだ場合や短期間に非常に強い刺激が加わった場合には水疱を生じ、炎症が慢性化すると皮膚が乾燥した状態で肥厚、苔癬化(たいせんか)して、指先などを中心に皮膚に亀裂が入るようになります。
また、アレルギーによるものでは、物理的・化学的刺激で生じる湿疹よりも重度なことが多く、強いかゆみを伴う水疱や紅斑を生じることも少なくありません。湿疹はアレルゲンに曝露された部位から生じ、指の間や側面などのアレルゲンが残りやすい部位に生じやすいとされています。
手湿疹(手荒れ)の原因
種々の薬液や洗剤などの物理的・化学的な刺激が皮膚に直接ダメージを与えることが原因の場合があります。手湿疹の約70%は、このような直接的な刺激が原因であると考えられています。また、アレルゲンへの暴露が手湿疹を引き起こすことがあります。アレルゲンは、花粉やハウスダストなどよりも、金属や洗剤などの化学物質であることが多く、指の間や側面などアレルゲンが残りやすい部位に強い症状が現れるのが特徴です。
手湿疹(手荒れ)の治療法
手湿疹を治すには、原因となる外的刺激やアレルゲンを避け、刺激を与えないようにすることが重要です。
しかし、日常生活を送るうえでは手を全く使わないことは困難でしょう。このため、湿疹に対する治療には主に外用薬と内服薬が用いられます。
外用薬は皮膚の炎症を抑えるためのステロイド外用薬、皮膚を保湿するための保湿剤などが使用されます。
ステロイド外用薬は皮膚の炎症を抑える効果がありますが、手湿疹を根本から治す効果はなく、漫然と使用を続けると皮膚が薄くなったり、病変部に細菌・真菌感染を起こしやすくなったりするので注意が必要です。
また、アレルギーが原因の手湿疹では、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの内服治療が行われます。これらの内服薬は湿疹によるかゆみを改善する効果があり、皮膚を掻きむしることで生じる湿疹の悪化を防ぐこともできます。