水いぼ
水いぼ
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 皮膚と同じ色の1〜5mm程度の隆起がいっぱいでてきた
- 水が入っているような光沢のある柔らかいいぼがある
このような症状やお悩みがある方は当院にご相談ください。
水いぼとは?
水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスによって人から人へうつる、7歳以下の子供に多い皮膚の感染症です。皮膚が薄くてバリア機能の未熟な乳幼児は、まだ免疫もなく感染しやすいのです。水いぼと呼ばれるのは、水っぽい光沢があり、いぼ状に出っ張っているからなのですが、中身は液体ではなく、モルスクム小体というウイルスと変性した表皮組織からなる白っぽい塊です。水いぼは掻いてつぶれたり、掻かなくてもある程度の寿命で自然に脱落して、それがまた他の皮膚にくっついてその場所に感染し、次々と広がってしまうことが多いです。1個できれば、その近くに数個増え、または引っ掻いた指で触わると遠くの皮膚にも感染し、次々と増えてきます。
水いぼの症状
丸くてツルッとした、あわ粒くらいのやわらかいブツブツができて、徐々に増えて広がります。通常、周囲の皮膚と同じ色かやや白っぽい色をしています。
ブツブツの真ん中はえくぼのようにへこんでいるのが特徴です。ブツブツの内部には、伝染性軟属腫ウイルスと変性した表皮組織からなる白っぽい粥状物(モルスクム小体)が入っています。
水いぼは、腕や足、おなかまわり、首まわりにできます。水いぼを無理に潰したり、引っ掻いたりした手でほかの皮膚に触れると、ほかの部位に感染が広がります。
かゆみや痛みはないことがほとんどです。
水いぼの原因
水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスが原因で発症します。
伝染性軟属腫ウイルスの潜伏期間はおよそ14~50日です。感染力が強く、直接的な接触やタオルなどを介して伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に付着し、毛穴や皮膚表面の小さな傷を介して皮内に侵入して感染を引き起こします。
伝染性軟属腫ウイルスは毛穴の中で増殖すると考えられており、毛穴があるところであれば全身どこでも発症する可能性があります。一方、毛穴のない手のひら、足の裏に水いぼができることはありません。
発症例のほとんどは、1~6才の乳幼児で、皮膚のバリア機能が未熟な乳幼児や、アトピー性皮膚炎の子供に好発します。
成人の場合は稀に性感染症として、陰部を中心に水いぼを発症する例があります。
水いぼの治療法
大半のいぼは1~2年で自然に消えますが、2~3年残るものもあります。鼠径部(脚の付け根の部分)に性的接触により感染したと考えられるいぼがある人は、感染の拡大を予防するために治療を受ける必要があります。それ以外の場合は、美容上問題になったり、ほかの点で煩わしくなったりしない限り、伝染性軟属腫の治療は不要です。また、凍結させる方法(凍結療法)、レーザーや電流で焼き切る方法、針や鋭利な器具(鋭匙:えいひ)でいぼの芯を削り取る方法でも治療が可能です。