おむつかぶれ

おむつかぶれ

こんなお悩み・症状はありませんか?

  • 肛門周辺がいつもより赤い
  • おしりに赤いぷつぷつがある
  • お風呂に入れると泣く(痛がる)
  • おしりを拭くときに痛がる、泣く、機嫌が悪くなる

このような症状やお悩みがある方は当院にご相談ください。

おむつかぶれとは?

おむつかぶれとは、おむつを着用している皮膚に起こる炎症です。

尿や便が長時間触れていたり、おむつ自体の刺激、むれ、摩擦などが原因となって起こります。

尿や便が触れていた部分やおむつが触れていた部分が赤くなったり、ただれたりします。

おむつかぶれの症状

軽度なおむつかぶれでは、外陰部や臀部の皮膚・粘膜にヒリヒリとした痛みを伴う発赤が生じます。なお、この段階では痛みは常にあるわけではなく、排泄した際に尿や便が病変部に付着することで痛みが誘発されることが多いようです。皮膚や粘膜の炎症が進行するとやや膨らみのある赤い湿疹が見られるようになります。

湿疹はおむつの繊維に刺激されて痛みを伴うことが多く、臀部など体重がかかる部位にできると潰れて非常に強い痛みや出血を生じることもあります。長時間にわたっておむつの着用を続けると皮膚や粘膜がふやけた状態となるため、体勢を変えたときなどに力が加わると皮膚が剥がれることがあります。表皮剥離を起こすと、非常に強い痛みが生じ、排泄をするたびに泣いたり、大きな声で叫んだりすることも少なくありません。

おむつかぶれの原因

おむつかぶれは、おむつの長時間着用によって外陰部や臀部の皮膚・粘膜が蒸れて引き起こされます。外陰部や臀部の皮膚・粘膜はもともとデリケートなため、長時間蒸れてふやけた状態で、そこにアルカリ性の尿や便が付着すると皮膚や粘膜にダメージを与えて炎症が起こるのです。さらに、一度ダメージを受けた皮膚や粘膜のバリア機能は著しく低下するため、皮膚や粘膜の深層にも炎症が波及したり、構造自体の破綻を招いて表皮が剥がれたりすることも少なくありません。

また、おむつの中は高温多湿で、なおかつ排泄物がたまるため真菌の一種であるカンジダや大腸菌などの細菌が増殖しやすい状態となっています。このため、これらの菌などが異常増殖して皮膚に炎症を引き起こすケースも多々あります。

おむつかぶれの治療法

軽症の場合は保湿剤や軟膏による治療が基本ですが、炎症が強い場合は医師の指導のもとでステロイド外用剤による治療を行います。